| 変形性関節症 河北新報「診察室」2004・5・24掲載分 |
加齢に伴い発症増加/カルシウム摂取効かず
質問:手足の指が曲がり、変形性関節症の初期と診断されました。小魚や牛乳を取り、軟膏を塗っていますが、変形が進まない方法はあるのでしょうか。〔60代・女性〕
◆変形性関節症とは。
関節の表面を覆っている軟骨が徐々に破壊された状態のことで、関節が腫れて、動かすと痛みを感じます。関節液がたまったり、関節の動きが悪くなったりすることもあります。一般に体重を支える関節(荷重関節)に多く見られます。特に膝(しつ)関節で最も多く、股(こ)関節や足関節でも見られます。
また、ご質問の方のように、手指の末節の関節にも発症します。エックス線で見ると、関節の骨と骨の間が狭くなったように見えます。
ご相談の方のような手の指の変形性関節症は末節部の関節に起きるへベルデン結節が有名です。発症は加齢に伴って増加し、女性に多く見られます。膝関節など他の関節の変形性関節症が同時に見られることが多いようです。足の指の変形は変形性関節症よりも槌指(つちゆび)変形など他の変形の可能性も考えられます。
◆治療法は
ヘベルデン結節は初期には軽度の発赤、熱感、腫れ、痛みなどの炎症症状を伴いますが、次第に痛みがなくなり、骨の隆起と変形だけが目立つようになります。治療で痛みを軽減することはできますが、変形の進行を止めることはできません。
手術により変形を軽減することはできますが、手術をすると関節が動かなくなってしまいます。また、関節軟骨の異常ですので、もともとカルシウムのない軟骨にはカルシウムを摂取しても効果はありません。
変形性関節症は加齢に伴って発症の可能性が高まるため、日常多く見られる病気です。一般的には関節周囲の筋力を強化したり、関節の可動域を維持するなどの対策を行いますが、罹患(りかん)関節がどの関節かや、病気の進行程度によって治療法が異なります。また痛んだ関節の負荷をできるだけ軽くするような日常生活の工夫も必要になります。お近くの整形外科医を受診しご相談ください。
。 担当 登米 祐也
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