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   椎間板ヘルニア           河北新報「診察室」2004・4・5掲載分
           
               まず薬物療法を試して/痛みが強い場合は手術も

質問:椎間板ヘルニアの手術を勧められました。今は薬で痛みを抑えています。レーザーで治療する方法もあると聞きましたが。〔30代・男性〕

◆椎間板ヘルニアについて。

 背骨(脊椎)をつくる椎骨と椎骨の間で、クッションのような役割をしている組織が椎間板です。椎間板の内圧が異常に高くなると、中にある髄核がはみ出して神経を圧迫し、下肢の痛みや痺れ、運動麻痺などの症状を起こします。これが椎間板ヘルニアです。
 椎間板ヘルニアの多くは、数ヶ月程度で縮小か消失する可能性があるといわれています。そのため、まず薬物療法などの保存的治療を試みます。効果が得られない場合や、痛みや麻痺が強い場合は手術を行います。

◆手術について。

 椎間板ヘルニアの手術で最も一般的なのはラブ法といわれる方法です。背中の皮膚を4−5センチ切開し、椎骨の一部を削って圧迫している髄核を切除します。手術時間は1時間程度で、2、3週間の入院が必要です。より侵襲の少ないキャスパー法という方法もあります。

◆レーザー治療とは。

 皮膚の上から直径数ミリの針を椎間板まで刺して、髄核にレーザーを照射して蒸散させる方法で、内視鏡手術の一つです。髄核の蒸散で椎間板の内圧が下がり、その結果、ヘルニアが神経を圧迫する圧力も低下して、症状が軽減します。
 手術時間は15分程度、入院期間も短めです。しかし、ヘルニアを直接切除しないので減圧がうまく働かず、症状が残る場合もあります。髄核が硬くなる40歳以降の人にはあまり効果がないとも言われています。
 合併症として、背骨の周囲の血管にレーザーが到達し、腹腔(くう)内出血を起こした例や、神経を損傷した例などが報告されています。
 治療にはそれぞれ長所、短所があります。整形外科専門医に相談し、説明をよく聞いて治療方針を決めるといいでしょう。
                                          担当 登米 祐也